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JiraをServerからCloudに移行する際のハマりポイント
Jira
2025年6月19日 更新
JiraをServerからCloudに移行する際のハマりポイント
Jiraと自動化が好きなR&Dエンジニアです。普段は事業部への技術支援やクラウドサービスの管理業務を担当しています。今回は私の担当でもある、課題管理ツール Jiraについてのマニアックな内容です。Jiraをクラウドへ移行する弊社の道のりは長く険しいものでした。。そんな移行の中で得られたナレッジを共有したいと思います。
※2021年11月30日に開催された「#49 Tokyo Atlassian Community Online MeetUp」で登壇した内容の抜粋となります。
※本記事は2021年12月時点の情報です。Jira Cloud Migration Assistantのアップデートにより結果が異なる可能性があります。
前提
移行方式は
Jira Cloud Migration Assistant
を採用しました。
Jira Cloud Migration Assistantは移行先のデータを上書きしないので段階的な実現できます。その反面、一部対応していないデータも存在しますので事前に確認が必要です。移行されないデータは以下で確認ができます。
特に、フィルターやダッシュボード、複数のプロジェクトを横断しているボード、通知スキームなどは注意が必要です。
ハマりポイント ①
移行先環境でアカウントにJira権限が付与されない
Jira Cloud Migration Assistantでは移行するプロジェクトを選択し、ユーザーとグループの移行オプションを指定します。
画像のように選択すると、そのプロジェクトに関連するユーザーおよびグループのみを移行する設定になります。本来Jiraにアクセス権のあるユーザーは「jira-software-users」グループに所属していますが、「jira-software-users」そのものは対象のプロジェクトロールに含まれていないため、ユーザーは「jira-software-users」に参加していない状態で移行されます。
ゆえに移行先環境では「jira-software-users」に所属しておらず、Jiraにアクセスできません。
解決方法
移行前にプロジェクトのロールに「jira-software-users」を含める必要があります。もしくはすべてのユーザー、グループを移行する「All users and groups from the jira dorectory」を選択しましょう。
ハマりポイント ➁
一部課題タイプが移行先でマッピングされず、新規で作成されてしまう
移行元Serverの規定言語が日本語だったため、Epicが「エピック」で作成されており、マッピングができませんでした(Epicの場合はエピックリンクなども外れてしまう)。Softwareタイプのストーリーやバグでも発生するので注意してください。
解決方法
Server側の課題タイプ名を英語表記に変更
JQL等に影響があったのでユーザーへの周知
ハマりポイント ③
移行先環境で特定のリソースに(
migrated
)が付与されて重複してしまう
Migration Assistantは移行済みのエンティティ情報を保持しています。
そのため以下のようなデータは重複する可能性があります。
・ 元のサイトと移行先サイトの両方に存在するデフォルト エンティティ
・ 移行間でリセットされた移行テーブル
・ 移行間で削除された一部のデータ
※Jira Cloud Migration Assistant がデータをリンクする仕組み
解決策
検証環境と本番移行先は分けてテストするか、検証終了後にCloudのリセットを実施する。
重複してしまったリソースは移行完了後に手動でマージする。
ハマりポイント ④
段階的移行の場合、ServerとCloudの並行期間が発生するため、移行済みのプロジェクトは更新を止めたい。
移行元でプロジェクトへの参照権限のみに絞った権限スキームを作成し、移行済みのプロジェクトに適用するようにします。
まとめ
これから移行を実施する方、移行を検討している方の参考になれば幸いです。
関連リンク
・
Cloud移行ガイド
・
クラウドへの移行方法の比較
・
日本語環境で Jira Cloud Migration Assistant を利用する前のチェックリスト
※掲載内容は個人の見解です。
※会社名、製品名、サービス名等は、各社の登録商標または商標です。