#セゾンテクノロジーWAY~数値でみるセゾンテクノロジー~
あなたにとっての理想の職場とはどんな環境ですか?
就職や転職にあたって、自身にとっての「働きやすさ」を重要視して探すことが多いのではないでしょうか。
・人間関係が良好
・出産・育児への理解がある
・残業がない
・コンプライアンスがしっかりしている
・自分のペースで働ける
・有給が取得しやすい
・信頼できる上司がいる
・上司との壁が低い
・能力を認めて仕事を任せてくれる
・社内の風通しが良い etc...
人によってさまざまなな意見があり、一概には言えませんがこのようなことがあげられるかと思います。
この記事では私たちが行った新たな働き方「TRIBE SHIFT (トライブ シフト)」ついて少しだけご紹介させていただきます。
TRIBE SHIFTによって変化したこと
こんな経験はないでしょうか?
・ノルマに追われて常にプレッシャーを感じている
・上司からの指示で動くことが多く、自分の思うような仕事ができない
・処理作業が多く本来の仕事がなかなかできない etc...
目の前の仕事に追われ、仕事の本質を見失いがちになってしまうことは誰にでも起こりうることだと思います。
当社でもこのようなことを感じる上意下達で閉鎖的な社風がありました。
しかし現在では・・・
・ノルマにとらわれず心の安全を確保できている
・自身の役割を持ち自律自走できる
・業務の断捨離、自動化で本来の仕事に立ち返ることができる etc...
このような方向に変化しました。
実際の数値で表すと、「20,243時間」、「41%」 、「12.1日」 等々...これらが何の数値かは後ほど答え合わせさせていただくとして、では一体どのようなことに取り組んだのでしょうか。
「目標=ノルマ達成」からの脱却
私たちが新たな働き方「TRIBE SHIFT」を始動したのは、2014年のことです。「働き方改革」という言葉が注目されるよりずっと前のことでした。当時、会社を根底から揺るがす事件が起き、その事件をきっかけに会社を抜本的に変える必要がありました。そこで浮彫りとなった経営課題の一つが、「上意下達の閉鎖的な組織風土」でした。
それまで当社は、管理職が偉いなどというヒエラルキーがあり、それがあるゆえに自立的な働き方が阻害され、失敗したら再起できない恐怖や、売り上げ至上主義で重く苦しいノルマがのしかかるという悪しき文化がありました。そのためTRIBE SHIFTでは、「目標という名のノルマ達成」をゴールとせず、社員の自立・自律を支援する社風へ転換することを目指しました。失敗を恐れず、ともに助け合いチャレンジしていく、自由で新しい発想が産まれる環境づくりに取り組んだのです。
「制度」や「管理」ではなく「役割」へ
「言葉が行動になり、行動が習慣をつくる」という格言がありますが、当時の社内は「制度」や「管理」という言葉が幅を利かせている状況で、どうしても拘束的な雰囲気になりがちでした。そんな状況で「自由な発想を!」といわれても....ですよね。そのため、まず組織図や会議名からそういった表現をなくしました。
例えば「人事制度」という表現も「人事プログラム」と変え、内容も「目標管理制度」を廃止して「役割設定」へと大きく位置づけを変えました。
役割を発揮するためには、時間やスケジュールの管理に留まらず、全ての業務の進め方を自分で考えることが必要です。これまでこなしてきた業務の在り方を見直し、処理や作業ではなく本来の仕事の目的をしっかり意識することで、他のチームメンバーとの協働も活発となり、それがより良い成果を生み出す原動力にもつながっていきました。
また、「人と組織をつないでいるのはルールではなく役割と役割の関係性」という考えのもと、業務やオフィスの利用方法についても細かな管理ルールを押しつけるのではなく、現場の裁量で考えて決める「自治」に委ねる方法に変わりました。
無駄な業務の排除と徹底的な自動化・合理化
ノルマ的な要素からの脱却し、本来の役割へシフトする過程で明らかになったのが、無駄な作業の存在でした。今まで当たり前のように行ってきた業務の中で、作業の重複や連携の不十分さ、手動で行うために過剰な時間を要する業務などがあり、それらが本来の役割への集中を妨げていたことが顕在化したのです。
そのため、全社的な業務の断捨離により、無駄な業務の排除と徹底的な自動化、そしてリソースの最適化を図りました。この一連のプロセスによって得たリアルな経験・知見は、お客様へDXのご提案をする際に「Eat Our Cooking ※」として活かされることになりました。
※自分たちが試してみて価値があると判断した製品やサービス、手法をお客様へご提案・ご提供する取組み
取組みの成果
他にも「TRIBE SHIFT」で取組んだことはありますが、ご紹介した取組みによってどんな成果が得られたのでしょうか。
成果がこちらです。
例えば、冒頭で触れた「20,243時間」という数値は、自動化によって削減できた作業時間です。無駄な作業が減り、本来の役割の発揮にシフトしたことで残業時間も減り、有給休暇も以前より取得することができています。場所や時間にとらわれずに仕事をすることができるようになり、自身のスキルアップのために研修や資格の勉強に使える時間も増えました。
TRIBE SHIFTで目指してきたことは「働きやすさ」とは限りませんが、「自立・自律の支援」、「助け合い、チャレンジしていく環境」を目標に進んできたことが、結果的にはこうした働きやすい環境へと変化することにもつながってきました。
次はまた違う切り口で、「数値でみるセゾン情報システムズ」をご紹介できればと思います。