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【QAエンジニア】とは?高い需要が続く「品質保証」の仕事内容・有効な資格
QAエンジニア
仕事内容
品質保証
資格
2023年2月14日 更新
【QAエンジニア】とは?高い需要が続く「品質保証」の仕事内容・有効な資格
QAエンジニアはIT製品の品質管理など、品質保証に関わる役割を担う職種。IT分野の需要が高まっている今、システム開発において欠かせない存在となっています。本記事では、QAエンジニアの仕事内容や求められる知識・スキル、有効な資格を紹介します。将来性や仕事のやりがいも確認しておきましょう。
QAエンジニアとは
QAエンジニアは今後も高い需要が続くと予想されている職種の1つです。はじめに、QAエンジニアとはどのような職種なのか、定義から見ていきましょう。また類似するテストエンジニアとの違いも解説します。
QAエンジニアは品質保証に関わるエンジニア
QAとは「Quality Assurance(品質保証)」の略称。QAエンジニアは品質保証の分野に特化し、商品・サービスの品質管理を行うエンジニアです。
テストエンジニアとの違い
QAエンジニアに似た職種にテストエンジニア(テスター)があります。プロダクトの動作確認のためにテストを行うのは同じですが、テストのタイミングや内容がそれぞれ異なります。テストエンジニアは開発中のプロダクトに対し、正常に動作するかテストを行うのが主な仕事です。
対してQAエンジニアが行うのは、完成したものに対してのテスト。仕様や不具合の有無を確認し、結果から分析やフィードバックを行うまでがQAエンジニアの仕事です。このように、QAエンジニアとテストエンジニアでは担当する業務の範囲が異なります。
QAエンジニアの仕事内容
QAエンジニアは品質を確かめるテストの作成や実施・検証、結果の分析・フィードバックといった業務を行います。具体的な仕事内容を解説します。
テスト計画の作成
テスト内容の計画を作成するのはQAエンジニアの役割です。プロダクトの状態を隅々までチェックするために、どのようなテスト項目が必要かを考えます。さらに、具体的な品質水準の決定も行います。
また、リリース間近で納期がタイトになったり、クライアントからのイレギュラーな要望が発生したりする場合も踏まえて、テストスケジュールを計画するのもQAエンジニアです。
テストの実施・検証
作成した計画をもとに実際にテストを実施します。プロダクトが仕様に沿った状態になっているか、ユーザーにとって使いやすいかなどを確認するためです。不具合が見つかった場合、QAエンジニアがそのまま修正することも。修正後は再度検証します。
テスト結果の分析・フィードバック
テストの結果を分析するのもQAエンジニアの仕事です。分析結果は開発担当にフィードバックします。また品質向上のための改善策の提案や、クライアント対応を行うことも。単にテストを行うだけではなく、テストを踏まえてプロダクトの品質を高めます。
QAエンジニアに求められる知識・スキル
QAエンジニアに求められるのは、ITシステムやテスト技法に関する専門的な知識・スキル、そしてコミュニケーションスキルです。ここでは、それぞれの知識やスキルが求められる理由を解説します。
ITシステムの開発知識・スキル
QAエンジニアは、ITシステムを用いて開発されたプロダクトの品質管理を行います。そのためQAエンジニア自身も、プログラミングやソフトウェア開発のノウハウといった開発に関する知識・技術を持ち合わせている必要があります。
テスト技法に関する知識・実践スキル
品質に関するテストのプロとして、テスト技法の知識・スキルも必要不可欠。どのような内容のテストが必要かはプロダクトによって異なるため、さまざまなプロダクトに対応できるよう幅広いテスト技法に精通しておきたいところです。
その他、品質を適切に評価する数値基準の設定や、テストで使用するツール操作などのスキルも求められます。
コミュニケーションスキル
システムのテストを実施するには、複数の関係部署と細かく調整を行う必要があるため、QAエンジニアにはコミュニケーションスキルも求められます。
製品の最終テストを行う時期はリリース前ということもあり、スケジュールがタイトになりがちです。そのような状況でも、関係部署と丁寧にやり取りしながら、マネジメントする力が必要となります。
またQAエンジニアが直接クライアントに対応するケースもあるため、ビジネスマナー・論理的な説明を踏まえたコミュニケーション能力も欠かせません。
QAエンジニアに有効な資格
QAエンジニアになるために必須の資格はありませんが、以下のような資格を持っていると就職・転職時や実際の業務に役立ちます。どれもQAエンジニアの業務に必要な基本知識が問われる資格なので、勉強する過程でもスキルが身につくでしょう。
QC検定
一般財団法人 日本規格協会が主催する検定試験で、品質管理に関する基本的な知識が問われます。学生や未経験者は4・3級の受験が可能で、実務経験があれば2・(準1)・1級を受験できます。自分の習熟度に応じて受験級を検討しましょう。
ソフトウェア品質技術者資格認定
一般財団法人 日本科学技術連盟が主催する、ソフトウェアの品質向上に関する知識を問う資格試験です。初級・中級があり、今後は上級も新設されるようです。試験用の問題集などがあるため、試験対策を行いやすい資格と言えます。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)の主催の元、一般財団法人 日本科学技術連盟が実施している資格試験です。ソフトウェアテストや品質管理に関する幅広い内容が問われます。
レベルはFoundation Level・Advanced Level・Expert Levelの3種類あり、日本ではAdvanced Level・Foundation Levelの2種類の受験が可能。JSTQBが加盟するISTQB(International Software Testing Qualifications Board)は各国のテスト認定組織も加盟し相互認証を行っていることから、こちらの資格は海外でも有効です。
QAエンジニアの将来性
IT技術は日々進化し続けるとともにシステムも高度化し、品質管理・品質保持が難しくなってきました。このような状況において、品質を守るプロであるQAエンジニアの需要は高まり続けると予想できます。IT分野は今や幅広い業界で欠かせない存在で、QAエンジニアの仕事がなくなることは考えにくいでしょう。
ただし、目まぐるしい技術革新に置いていかれないよう、常に自己研鑚を重ね、最新のシステムに対応できるようにしておく必要があります。なお、未経験からいきなりQAエンジニアを目指すのは難易度が高いため、まずは開発担当などで現場を経験してからキャリアアップするのが主流です。
QAエンジニアのやりがい
QAエンジニアは、ユーザー目線を意識する必要がある仕事です。自分が最初のユーザーとなり、商品・サービスの品質保証のチェックを一手に担うことには大きな責任が伴いますが、その分やりがいも得られます。
また、幅広いスキルが身につく過程でもやりがいを感じられるでしょう。QAエンジニアの品質チェックは、リリース前の最後の砦とも言えます。未完成な状態のままリリースしないよう、さまざまな角度から十分に確認しなければならないために、多岐に渡るスキルが自然と身につきます。
QAエンジニアは高い需要が続くやりがいのある職種
QAエンジニアは、ITが広く普及し需要が高まり続けている現代において、なくてはならない職種です。責任の大きな仕事ではありますが、そんなQAエンジニアならではのやりがいも得られます。興味がある人は、ぜひ自分のキャリアの1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
※記載の情報は、2023年2月時点の内容です。
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