大手内定者が教える！面接を突破するためのポイント

就職活動における面接は、求職者と企業の重要な接点となる場です。
このプロセスでは、自己の適性や企業文化とのフィット感を視覚的に示すチャンスとなります。しかし、面接は単なる技術的なやりとりではなく、準備や心構えが成功を左右する重要な要素です。

本記事では、就職活動における面接の基本的な理解から、全体を通じて注目すべきポイント、選考別に必要な対策、および面接を有利に進めるためのおすすめのプラス要素について詳しく解説します。

この記事を読むことで、面接に臨む際の準備やマインドセットの重要性を再認識し、より自信を持って選考に挑むための参考になることでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事でわかること
・就職活動における面接とは何か？
・面接全体を通して重要なこととは？
・選考段階（一次・二次・最終）のポイントは？
・評価を上げるプラス要素！

1.就職活動における面接の目的とは何か？

面接の最も重要な目的は、「マッチング」です。

これは、企業が求めるスキル・経験や価値観と、就活生が持っている資質や目標が一致しているかどうかを見極めるための機会となります。

もし求職者が企業の求める人材像にぴったり合っている場合、その求職者は選考を通過する可能性が高くなります。逆に、企業文化や業務内容、価値観との相性が良くない場合、どれだけ高いスキルを持っていたとしても、落選のリスクが高まります。

そのため、面接で落とされたからといって落ち込む必要はありません。むしろ、その結果をポジティブにとらえ、「自分には合わない企業だった」「次に向けての良い練習になった」というような前向きなマインドでいることも大切です。

このように思考を転換することで、今後の就職活動をより前向きに進めることができるでしょう。

2.面接全体を通して重要なこととは？

結論ファースト

面接官の質問に答える際、「結論ファースト」が非常に重要です。
これは、最初に結論を伝えることで、相手に自分の意見や考えを明確に理解させるための方法です。
残念ながら、最後に結論を述べる就活生も多く、これが故にコミュニケーション能力が不足していると判断されることがよくあります。

なぜ結論ファーストで回答するべきなのか、以下の2つの理由があります。
・面接の時間が限られているため、簡潔に要点を伝える必要があります。短い時間の中で、相手に理解してもらうためには、まず結論を示すことが不可欠です。
・結論までの時間が長いと、理解しにくいと感じることがあるからです。特に、要点が最後まで明かされない場合、面接官は結局何が言いたいのか把握できず、評価が下がってしまう可能性があります。

構造的な回答

「構造的」という言葉に関して理解が難しい学生もいるかもしれませんが、これは回答の内容を整理し、明確なフローに沿って伝えることを意味します。具体例を挙げて説明します。

例1）志望理由を聞かれた場合
「御社に入社したい理由は2つあります。1つ目の理由は、〜だからです。2つ目の理由は、～だからです。」
この回答では、最初に志望理由が2つあることを明示し、それぞれについて簡潔に説明することで、面接官が分かりやすく内容を把握できます。

例2）大学で学んでいることを聞かれた場合
「大学では〜について学んでいます。大きく分けると、1、2年生では座学を通して〜の情報をインプットし、〜について学んでいます。また、3、4年生では～の実験（ゼミ）を行い、アウトプットを通して～について学んでいます。」
この場合は、学習内容を2つの段階（座学と実験）に分けて説明することで、学びの過程が明確になり、面接官に具体的なイメージを持たせることができます。

このように構造的に伝えることで、面接官は話を理解しやすくなります。また、面接官がメモを取る際にも、整理された情報の方が記録しやすいです。初めに「このようにお話しします」という流れを示し、その順序に従って話を進めることが極めて重要です。

論理的な話し方

「論理的」という言葉について理解が難しい学生もいるかもしれませんが、これは自分の発言に対して納得できる理由を持ち、明確に整理された根拠を基に説明できることを意味します。
論理的な話し方は、面接においてその人の思考過程を明確に示すため、非常に重要です。
具体例を挙げて説明します。

例）志望職種を聞かれた場合
単に「興味があるから」と答えるのではなく、「過去の経験や学びに基づいて、この職種が自分のキャリアプランに合致しているからです。」
このような回答で、志望理由に対する具体的な根拠を示すことでき、面接官に説得力を持って伝えることができます。

また、面接中に深掘りの質問（例えば、「その経験は具体的に何ですか？」）が来た場合でも、準備しておいた論理的な構造をもとに、相手に納得してもらえるような理由を伝えられると良い結果につながります。
このように、論理的な話し方を意識することで、自信を持って自分の意見を伝えることができ、面接官に対しても良い印象を与えることができるのです。しっかりとした理由に基づいた話し方を心掛けることで、面接を有意義なものにすることができます。

一貫性

一貫性とは、先ほど述べた論理性と関連する重要な観点です。面接でよく聞かれる質問、たとえば学チカ（学生時代に力を入れたこと）、志望理由、自己PRなどに対して、一貫した回答が求められます。

例えば、自己PRで「自己成長し続けることができる」と述べた場合、他の質問に対しても「自己成長」といったキーワードを一貫して用いることが重要です。志望理由や学チカにおいても、同様のテーマを織り交ぜることで、あなたのメッセージが明確になります。

このように、一貫性のある回答を心がけることで、面接官にぶれのない印象を与えることができ、志望度をより明確に伝えることができます。一貫したメッセージは、あなたの思考プロセスを示し、面接官に納得感を持たせる要素にもなります。

3.選考段階（一次・二次・最終）のポイントは？

面接選考には、複数の段階が設けられている企業がほとんどです。それぞれの面接段階でのポイントを押さえておくことが、成功につながります。

一次面接

一次面接では、いくつかの重要なポイントがあります。企業によって面接の方法は異なるため、以下の情報は参考程度にしてください。

集団面接の場合
集団面接では、基本的に一般的な質問がされやすいです。そのため、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

・基本的なマナー
身だしなみや挨拶、話すときの声のトーンなど、基本的なマナーが重要です。

・エントリーシートに基づく回答
自身のエントリーシートに記載した内容に基づいて質問がされるため、記載内容をしっかりと覚えておき、それに対する回答を用意しておくことが重要です。

個人面接の場合
個人面接では、少し堅苦しい面接のケースと、雑談形式で質問される場合があります。

面接官はこの学生が自分の部下になった場合を想定していることが多いため、特に雑談ベースの面接の場合は、堅苦しく質問に回答するのではなく、普段大人の方と会話する感覚を意識するとうまくいく場合があると思います。

事前に面接の雰囲気を知ることも可能です。就活ツールとして有名な「ワンキャリア」のアプリを使用することで、どのような面接スタイルかを把握できます。

面接前には、必ず事前確認を行ってから臨むようにしましょう。

二次面接

二次面接では、志望理由や入社後に行いたいことについて鋭い質問がされることが多いです。以下に、質問されやすい内容をまとめましたので、二次面接に挑む前に必ず回答を考えておくと良いでしょう。

・なぜ、その業界/会社なのか？
・どの職種で働きたいのか？それはなぜ？
・どの部署で働きたいのか？それはなぜ？
・その部署で扱いたい物（プロジェクト、事業、製品等）は？それはなぜ？
・企業選びの軸は？それはなぜ？
・キャリアプランは？（5年後、10年後）
・配属が希望通りにならない際は？
・最近気になるニュースは？

これらの質問にスムーズに答えられるようになることが重要です。また、自己PRや学業など、就活生自身に関する質問も受ける可能性があるため、これらについても事前に準備しておきましょう！

最終面接

最終面接では、入社意欲が特に求められ、基本的に、他社の選考状況や第一志望の企業に関する質問が多くなります。
面接官は、「本当にこの会社で働きたいのか？」という意図を持って質問を投げかけてきます。そのため、どんな質問に対しても「絶対に入社したい」という思いを伝えることが重要です。

4.評価を上げるプラス要素！

先ほどまでの情報をしっかりと理解した就活生には、さらに2つのアドバイスがあります。

自己紹介

自己紹介は面接の最初に必ず聞かれるため、次の2つのポイントに注意して準備しましょう。

1分程度の内容で暗記しておくこと

自己紹介は短い時間で自分の魅力を伝えるため、1分程度の内容を暗記し、スラスラと話せるレベルまで仕上げておく必要があります。

要点を整理し、自分自身の特徴や強みを明確に表現できるようにしましょう。

面接で聞かれたいことや話したいことを盛り込むこと

面接は特に決まった形式がないため、自己紹介の内容が後の質問につながることが多いです。あらかじめ、面接でアピールしたいポイントを自己紹介に組み込むことで、面接官に興味を持ってもらいやすくなります。

具体的なエピソードや実績を交えて話すことも効果的です。

表情・声

面接では良い印象を与えることが必要です。
緊張しすぎて顔がこわばったり、暗い表情や低い声で回答したりすると、マイナスの印象を与えてしまいます。

そのため、できるだけ明るい表情ではきはきと回答することが重要です。これにより、内定へ一歩近づくでしょう。

練習方法について

まずは、場数を踏むことが最も効果的です。
誰でも最初の面接は緊張するものですので、志望度が高くない企業の面接で練習を行うのが一つの方法です。

また、友人やキャリアセンターを活用して、繰り返し練習することで、本番に向けての自信を高めることができます。定期的に練習を重ねることで、スムーズに話せるようになるでしょう。

まとめ

就職活動において、面接は非常に重要なプロセスです。各段階において求められるポイントを理解し、戦略的に準備を進めることが成功への鍵となります。

面接は緊張を伴う場面ですが、事前にしっかりと準備し、練習を重ねることで、自信を持って臨むことができるでしょう。各段階でのポイントを押さえ、自分の魅力を最大限に伝えられるようにして、成功への第一歩を踏み出しましょう。