2025年10月21日 更新

「働きやすさ」を見極める!就活でチェックすべき福利厚生まとめ

就職活動をしていると、つい仕事内容や給与ばかりに目がいきがちですが、実は福利厚生も見逃せないポイントです!

最近では「社員の働きやすさ」や「ライフスタイルの多様化」を重視する企業が増え、中にはユニークな制度まで登場しています。企業研究や志望動機を考えるうえでも、会社の福利厚生はしっかりチェックしておきたいところです。

本記事では、福利厚生の基本から注目されている制度、そして企業選びの際に気をつけたいポイントまでをわかりやすく解説します。

就活を進めるうえで「長く安心して働けるかどうか」を考えるためのヒントにしてほしいです!

ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事でわかること
・福利厚生とは何か?基本から解説
・福利厚生の種類(法定/法定外)
・どうやって調べればいいの?
・最近注目されている福利厚生
・チェックするときの注意点
・ユニークな福利厚生がある企業
・インターン生が語る!見るべきポイント

1. 福利厚生とは

福利厚生とは、給与やボーナスといった「お金」以外に、会社が社員に提供するサポート制度のことです。健康保険や年金のように法律で義務付けられているものもあれば、住宅手当や資格取得支援のように企業独自の制度もあります。
就活ではつい見落としがちですが、実際に働き始めてから「安心して働けるか」「長く続けられるか」に直結するので、とても大切なポイントです。

2. 福利厚生の種類

福利厚生は大きく2種類に分けられます。

法定福利厚生
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険など、すべての企業に義務付けられている基本的な制度。

法定外福利厚生
企業が自由に設ける制度。社宅や寮、社員食堂、スポーツジム利用補助、研修制度など多岐にわたります。

3. 福利厚生の調べ方

企業の採用ページや求人票をチェックするのが基本ですが、そこに載っていない細かい部分は説明会や面接で質問してOKです。

さらに、OB・OG訪問や口コミサイトを活用すると「制度はあるけど使いづらい」「意外と多くの人が利用している」といったリアルな声がわかります。

4. 注目されている福利厚生

ここ数年、福利厚生のトレンドは「働きやすさ」と「社員の成長支援」にシフトしています。単なる生活補助ではなく、「社員一人ひとりが安心して力を発揮できる環境をどうつくるか」を重視する企業が増えているのです。

就活生にとっても、こうした制度は「どんなキャリアを歩めるか」「プライベートとの両立ができるか」を見極める重要なポイントになります!

柔軟な働き方を支える制度

・在宅勤務・リモートワーク手当
自宅の通信費や光熱費の負担を軽減し、快適に働けるようにサポートしてくれる。

・フレックスタイム制度
出社・退社時間を自分で調整できるため、プライベートの予定と両立しやすい。

・ワーケーション制度
旅行先で働きながらリフレッシュできる仕組みを導入する企業も。

心と体の健康を守る制度

・メンタルヘルスサポート
産業カウンセラーや外部相談窓口を利用できる仕組み。ストレスチェックの定期実施も一般的になってきました。

・健康増進制度
スポーツジム費用補助、健康診断のオプション無料化、食事改善プログラムなどを取り入れる企業も増加。

ライフイベントを支える制度

・育児・介護支援
産休・育休はもちろん、短時間勤務や時差勤務、ベビーシッター利用補助など多彩。

・男性の育休取得促進
国の後押しもあり、積極的に制度利用を進める企業が増えています。キャリア形成と家庭生活の両立を応援する姿勢がうかがえます。

成長・キャリア支援

・資格取得費用補助
受験料を会社が負担したり、合格時にお祝い金が支給されるケースも。

・研修・学習支援
社内外のセミナーやオンライン学習サービスを自由に利用できる仕組み。自己投資をサポートする企業は「社員の成長=会社の成長」と考えていることが多いです。

・社内キャリアチャレンジ制度
他部署に挑戦できる「社内公募制」や「副業解禁」など、自分のキャリアを広げる制度も注目されています。

5. 福利厚生を見るうえでの注意点

福利厚生は「あるか」より「使えるか」が重要です。利用が難しかったり、周囲の雰囲気で申請しづらいと意味がありません。また、自分のライフスタイルに合うかも大切。例えば「家賃補助」は一人暮らしには大きなメリットですが、実家暮らしだと恩恵は小さいですよね。

福利厚生って聞くと「多ければ多いほどいい!」と思ってしまいがちですが、実はそう単純な話ではないのです。
就活のときに気をつけたいポイントを整理してみましょう。

「使えるかどうか」が一番大事
たとえば家賃補助があっても「会社から2km以内の物件限定」みたいな条件がついてることがあります。せっかく制度があっても自分が対象外なら意味がありません。

気になる制度があったら「どういう条件で使えるのか」を必ず確認しましょう!

ライフステージで使う制度は変わる
独身のときは「住宅手当」や「自己啓発支援」が役立つけど、結婚・子育てを考えると「育児休暇」「時短勤務」「介護休暇」みたいな制度の方が重要になってきます。

アピール用に並べられている場合も
企業説明会や採用サイトで「福利厚生が充実!」って書いてあっても、実際はほとんど使われてない制度だったり、形だけ残ってる制度だったりすることもあります。
社員に「実際にどれがよく使われてるか」聞いてみると、リアルな実態が分かります!

福利厚生に振り回されない
制度が豪華でも、仕事内容や職場の雰囲気が合わなかったら活用できる機会がありません。
福利厚生は「会社選びの決め手」というより「入社後のプラスα」くらいの感覚で見るのがおすすめ!

バランスが大事
「給与は低めだけど福利厚生がとても手厚い」や、「給料は高いけど福利厚生が少なめ」など、会社ごとにバランスは違います。

総合的に見て「自分に合った働き方ができるか」で判断すると失敗しにくいです。

6. ユニークな福利厚生がある企業

福利厚生というと「住宅手当」「交通費支給」といった基本的な制度をイメージしがちですが、最近の企業はそれだけではありません。社員の心と体の健康、モチベーション、ライフスタイルをサポートするために、少しユニークな福利厚生を導入している会社も増えてきました。

こうした制度は単なる「おまけ」ではなく、会社がどんな文化や価値観を大切にしているかを映し出す鏡でもあります。就活生にとっては企業研究のうえで大きなヒントになる部分です。

リフレッシュ休暇制度(サイバーエージェントなど)
勤続5年ごとに特別休暇や旅行券が支給される仕組み。長く働いている社員への感謝を形にする制度で、定着率やエンゲージメント向上にもつながっています。
学生にとっては「長く働ける環境があるかどうか」を見極める指標になるでしょう。

失恋休暇制度(チカラコーポレーションなど)
プライベートの心のダメージを回復するための特別休暇。「一人ひとりの生活を尊重する」という文化が感じられるユニークな取り組みです。人を大事にする社風かどうかを見抜く材料になります。

社内カフェ・バー(Google、DeNA など)
社員が無料で食事やドリンクを楽しめるスペースを設置。単に福利厚生として嬉しいだけでなく、偶然の交流や雑談がイノベーションの種になると期待されています。

新規事業提案制度(リクルート、TISなど)
社員が自分のアイデアを事業として提案できる仕組み。部署や年次に関係なく挑戦でき、選ばれたプランは会社の支援を受けながら実際の事業化に向けて進められます。この制度によって、社員の挑戦心が活かされ、新しい事業が次々と生まれています。

このようにユニークな福利厚生は「単なる珍しさ」ではなく、会社の個性や理念を映すものです。就活生としては、「その制度が自分の価値観に合うか」「長く働くうえでプラスになるか」を考えることで、会社選びに役立ちます。例えば「ライフワークバランスを重視したい人」は休暇制度を、「人との交流を楽しみたい人」は社内カフェやイベント制度をチェックするなど、自分の軸に合わせて福利厚生を見る視点が大切です。

7. インターン生が語る!見るべきポイント

週休2日制

求人票の「週休2日制」には2種類あるのを知っていますか?

完全週休2日制
→毎週、必ず2日休み(多くは土日休み)

週休2日制
→月に1回でも週2日休みがあればOK(=週1日休みの週もある)

例えば「週休2日制」と書いてある会社では、実際には月に6日休みしかないなんてこともありえます。就活生の多くがここを見落とし、「土日休みだと思ってたのに違った!」というギャップに直面しやすいポイントです。
求人票では「完全」と書かれているかどうか、さらに「年間休日数」が120日以上あるかを確認すると安心です。

研修制度

「研修あり」と書かれていても、その中身は会社によって大きく違います。

座学や外部研修
→ITの基礎・ビジネスマナーをしっかり学べる

OJT(On the Job Training)だけ
→現場で先輩に付いて学ぶスタイル。体系的な学びは少なめ

IT業界では、未経験でも入れる会社は多いですが、研修の充実度がその後の成長スピードを大きく左右します。
「何ヶ月研修があるのか」「外部講師や資格取得支援があるのか」まで見ておくと安心。特に文系出身の就活生は、研修が手厚いかどうかが会社選びのカギになります。

賞与(ボーナス)

求人票に「賞与あり」と書いてあっても、その実態はさまざまです。

賞与は年2回(夏・冬)支給が一般的
→ 年1回の寸志(1〜5万円程度)など、大手・中小でさまざま

「業績による」とだけ記載
→ 支給されない年もある

つまり「あり」と書かれているだけでは安心できません。
見るべきポイントは、支給回数・支給実績・平均額。説明会や社員に直接「昨年の平均賞与はどれくらいでしたか?」と聞くのもありです。
就活生のうちにこの点を見極めておかないと、「ボーナスがあると思ってたのに寸志だけだった…」というガッカリ体験につながります。

まとめ

就職活動において、給与や仕事内容だけでなく、福利厚生も見逃せない重要な要素です。福利厚生は企業が提供する金銭以外のサポート制度で、法定の保険や年金に加え、住宅手当や育児支援などが含まれます。最近では「社員の働きやすさ」や「ライフスタイルの多様化」を重視し、在宅勤務手当やフレックスタイム制度などが増加しています。

これらの福利厚生を調べる際には、企業の採用ページや説明会を参考にするほか、OB・OG訪問や口コミも活用しましょう。重要なのは、福利厚生が実際に利用できるものであることです。制度の条件や実際の利用状況を確認し、自分のライフスタイルに合った福利厚生を選ぶことが大切です!

働きやすい環境を見極めるためには、福利厚生をしっかりチェックすることが求められます。長く安心して働ける企業選びにおいて、福利厚生は重要なポイントとなるでしょう!

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