2023年5月26日 更新

LLM(大規模言語モデル)を研究するバーチャル組織を発足しました!

この度、大規模言語モデル(Large Language Model)略してLLMの調査研究、事業への活用を推進することを目的とした研究会を発足しました!その名も 「LLM Mavericks」 です!
※Mavericks:新しいアイデアやアプローチを追求する、個性的な人々

本記事では取り組みの概要を紹介します。

なぜやるのか

LLM、とりわけChatGPTのニュースを見ない日はないですよね?
「毎日がAfter GPT」と言われるほどに状況は目まぐるしく変わっています。

このようなビッグウェーブをただ眺めたり使うかどうかを悩んだりするのではなく、どう使うか、いかに乗りこなすかを考えなければならないフェーズになっているという危機感があります。

LLMの革新的なところは 「人類が言葉(自然言語)で機械に意図を伝えられるようになる」 という新しいインターフェイスを生み出したところにあると思います。
CUI⇒GUI⇒NUI(タッチパネルや音声認識)に続くインターフェースと聞くとワクワクしてきませんか?
※参考:LLMが変える、ユーザインターフェースの未来

弊社においてもすでに使ってみた人や、自分の業務や事業への活用などを考えている人もチラホラいました。
しかし、個人での取り組みやチーム単位での取り組みだけではなく、全社をあげて旗振り、推進する役割が必要だと考え、「LLM Mavericks」の立ち上げを企画しました。

※似たような取り組みをLayerX様も発表しています:LayerX LLM Labsチームを立ち上げます

何をやるのか

以下のような内容を想定しています。

【環境の整備】
共通環境の構築
ガイドラインの公開

【研究】
アイデアや最新情報の収集、共有
プロトタイプ作成およびPoCの実施

【発信】
社内外へ取り組みのアピール

基本的には手を動かしてアウトプットしていこうというのが活動の方針です。
その中で得られるナレッジをしっかりと共有し、発信もしていきます。

LLM Mavericksのゴール

"社員が当たり前にLLMを活用し、業務プロセスを改善したり、プロダクト、サービスに取り込み、お客様に価値を届けられる"
をゴールし、短期的な研究開発で終わらず、お客様への価値提供を目指していきます。

今後の展望 -そして大所帯に-

上記ゴールに共感していただいたメンバーを全社から公募という形で募集しました。

嬉しいことに20名以上の方が手をあげてくださり、運営側の想像を越えた盛り上がりを見せております。
希望者全員と面談を行い、実現したいことや学んでいきたいことのすり合わせをしました。
メンバーの熱量の高さを感じ、可能性にワクワクを感じずにはいられません(この熱量を冷まさずに駆け抜けるためにもリーダーとして取り組みを推進していきます!)
想定よりも大所帯になりましたが、できることの幅も広がったとポジティブにとらえています。

面談でもさまざまな活用シナリオが挙がりました。まだ素案段階ですが、一部を紹介します。

◇ファインチューニングを行い、弊社独自のモデルをつくる
 ・ 学習用のデータ準備や性能検証などのAIを育てる知見が得られるのではないか
◇カスタマーサクセス業務への適用
 ・ オンボーディングプロセスにおけるファーストコンタクトにAIを活用する
 ・ お客様の感情分析を行い適切な応答テンプレートを作成したり、ラベル付けを行う
◇社内の分散したデータソースを参考に回答するチャットボット
 ・ 社内手続きやちょっとした困りごとを解決してくれる
 ・ AIに事前に渡すコンテキストが重要になりそう
◇その他
 ・ プロンプトエンジニアリングとサービスデザインのかかわり方
 ・ Webアプリケーションのパフォーマンスやアクセシビリティに対してインサイトを得る

まだまだ具体的なアウトプットのイメージに至っているものは少ないですが、いくつかのテーマでチームを編成し、取り組んでいく予定です。

活動の内容は適宜発信していきますのでお楽しみに!

関連記事