――Satellite Young を始められた際はどのようなものがベースになったのでしょうか?Satellite Young も『新星ギャルバース』と同じように昭和レトロな空気感がありますよね。
草野 自分が生まれる前の世界への憧れがあるんですよね。昭和アイドルが好きだし、特撮もアニメも好き。私は勉強も運動も得意じゃなかったし、変わり者と思われていたし、なんかフィットしないなという感覚がずっとあったんです。そんな子どものころに見たもの(昭和アイドルや特撮・アニメ)が原風景になって、自分を支えてくれていたような気がします。思い返してみれば、インターネットネイティブとして、若者の価値観がモノから情報へ移り変わった瞬間に多感な時期を過ごしているので、マスメディアが影響力をもってた時期に憧れていたのかもしれません。Satellite Young の前は学生カメラマンをやってみたり、クリエイターのポートフォリオアプリを作ってみたり、アート活動とは少し距離があったんですけど。