2025年7月31日 更新

「IT業界って実は5つに分かれてる!」就活前に知っておきたいIT業界の全体像と職種のリアル


「IT業界って幅広くて、何から調べればいいのかわからない…」
そんな悩みを持つ学生に向けて、5月に開催した業界研究イベントでは、IT業界の構造、主要な職種、そして今後のトレンドについて解説をしました。

本記事では、そのイベント内容をもとに、IT業界を5つに分類する考え方や、職種の違いなど、これから就職活動を始める学生が知っておきたい情報をわかりやすくまとめています。

「ITに興味はあるけど、業界全体がつかめていない」という人に、最初の一歩として読んでほしい内容です。

▼この記事でわかること
・IT業界は5つに分けて理解しよう
・IT業界の代表的な企業を分類してみよう
・「エンジニア」の職種ってこんなにある
・ 夏イベントについて

IT業界は5つに分けて理解しよう

IT業界は一言でまとめられるほど単純ではありません。サービスや業務内容の違いから、以下の5つのカテゴリに分けて考えると、理解が一気に深まります。

【1】インターネット・Webサービス系

Webサイトやスマートフォンアプリ、SNS、ECサービスなどを開発・提供している企業群です。
一般消費者向けのサービス(BtoC)が中心で、自社サービスを成長させることに力を入れているのが特徴です。

【2】SIer(システムインテグレーター)

企業や官公庁などに向けて、業務システムの企画・設計・開発・運用を一貫して提供する企業群です。顧客と一緒に課題を解決していくスタイルが多く、信頼関係を築く力も重要です。

【3】ハードウェア系

パソコン、サーバ、ネットワーク機器など、目に見える“モノ”を提供する企業群です。近年では、これらのハードウェアに加えて、ソフトウェアやクラウドと組み合わせた提案も増えています。

【4】ソフトウェアパッケージ系

販売管理や会計、人事給与など、業務の効率化に役立つソフトウェアを開発・提供する企業群です。特定の業種や業務に特化したソリューションが多く、導入後のサポートまで行うこともあります。

【5】ITコンサルティング系

クライアントの経営課題をITを使ってどう解決するかを考え、提案・支援する企業群です。戦略や企画段階から関わることが多く、ビジネス全体を捉える視点が求められます。

SIerはさらに3つに分かれる?

SIerの中にも、企業の成り立ちや関わり方によってさらに3つのタイプに分かれます。それぞれに特徴があるので、違いを知っておくと企業研究に役立ちます。

【1】ユーザー系SIer

もともとは一般事業会社のIT部門が独立してできた企業群。親会社向けのシステム開発に強みを持ちつつ、他の顧客への展開も行います。落ち着いた環境で長く働きたい人に合う傾向があります。

【2】メーカー系SIer

ハードウェアメーカーのグループ企業などが多く、機器と連携したシステム構築に強みを持ちます。製品と一体となったソリューション提案を行うため、技術的な幅広さが求められます。

【3】独立系SIer

特定の親会社を持たず、様々な業種・顧客と取引があるのが特徴です。業界に縛られずに幅広い案件に携わりたい人には魅力的な環境と言えるでしょう。

このように、同じ「SIer」でも、仕事内容や働き方に違いがあるため、自分の志向に合ったタイプを見極めることが大切です。

IT業界の代表的な企業を分類してみよう

実際に企業を探すときは、業界構造と照らし合わせて考えると視野が広がります。

例えば、以下のような分類ができます。分類を意識することで、企業の違いが見えてきます。「なんとなく知ってる」から一歩進んで、「なぜその企業を選ぶのか」を説明できるようになりましょう。

分類 特徴 向いている人の傾向
インターネット・Web系 自社サービス中心/スピード感あり 裁量が欲しい/変化が好きな人
SIer(ユーザー系) 安定感・長期視点の働き方 コツコツ取り組みたい人
SIer(独立系) 多様な業界・案件に関われる 新しいことに挑戦したい人
SIer(メーカー系) 機器連携に強く、技術力を活かしたソリューションを提供 技術に強みを持ちたい人・モノづくりが好きな人
ハードウェア系 製品とITの両方に強み モノづくりに興味がある人
ソフトウェアパッケージ系 業務知識と開発力を活かせる 特定領域に専門性を持ちたい人
ITコンサル系 提案型/課題解決型 ロジカルに考えるのが好きな人

「エンジニア」の職種ってこんなにある

「エンジニアになりたい!」と思っても、実はその中にさまざまな職種があります。代表的なものとしては以下があります。

システムエンジニア(SE)

システムの設計・要件定義を行う、プロジェクトの司令塔的存在。クライアントとのコミュニケーションも多く、調整力が求められます。

プログラマー(PG)

設計に基づいて実際にコードを書く、技術の土台を支える存在。論理的思考と根気が重要です。

インフラエンジニア

サーバやネットワーク、クラウドなどのシステムの基盤部分を担当します。トラブル時の対応力も求められる、縁の下の力持ちです。

セキュリティエンジニア

システムの安全性を守るため、セキュリティ対策の設計・運用を行います。高度な専門知識と常に最新情報を追う姿勢が必要です。

フロントエンド・バックエンドエンジニア

Webサービスの見える部分(UI)と裏側の処理(DB・APIなど)をそれぞれ担当。ユーザー体験を意識した開発が求められます。
企業によって職種の呼び方や範囲が違うこともあるため、求人や説明会でしっかり確認しましょう。

夏イベントでは職種理解を深掘り!

5月の業界研究イベントでは、IT業界の全体像と企業分類を学びました。
しかし、実際に「どんな職種に興味があるか」「自分はどんな働き方をしたいか」といった疑問には、まだ答えが出ていない人も多いのではないでしょうか?

そこで、夏に開催予定のイベントでは、職種ごとの働き方や求められるスキルにフォーカスした「職種理解イベント」を実施予定です。
日時などの詳しいイベント情報や申し込み方法は今後、このcolor is上で告知します。

現場で活躍する先輩たちの話を聞いたり、具体的な業務内容を知ることで、就活準備が一気に前進するはず。
楽しみにしていてくださいね!

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