2024年10月2日 更新

30代未経験の転職は難しい?転職が可能なパターンやおすすめの職種を紹介

新しい職種に転職をしたいと思っていても、30代での未経験転職は厳しいのではと悩む人も多いでしょう。しかし、IT業界のような成長産業であれば、未経験でも転職のチャンスは大いにあります。本記事では、30代で未経験転職が厳しいと言われる理由や転職可能なパターン、転職を検討した方が良いケースを紹介。30代の未経験転職が成功しやすい職種も紹介します。

30代の未経験転職が難しいと言われる理由

30代で未経験者の場合は、転職が難しいとよく言われます。転職活動を始める前に、難しいと言われる理由をまず知っておきましょう。

30代未経験者の求人は少なめ

30代未経験者の求人はあまり多くありません。企業はこの年代に対して、スキルや経験、実績を求める傾向が強いためです。未経験者向けの求人は20代までが一般的です。

30代で未経験の分野にキャリアチェンジを考えている場合、転職エージェントを活用する方法もあります。転職エージェントを選ぶ際には、自身の経験やスキル、実績を理解してもらえるエージェントを選ぶことが重要です。

30代には即戦力を求める企業が多い

30代で未経験業界への転職が難しい理由の1つに、即戦力が求められる点があります。企業は30代の採用において、今までのスキルや経験、実績を活かして業績に貢献してほしい、管理職で活躍してほしいと考えるためです。

未経験の場合、新しい業界の知識や経験がないため、即戦力として評価されにくい傾向があります。そのため、志望する業界の経験がない場合は、これまで培ってきたスキルや経験を具体的に説明し、自分がどのように貢献できるかをアピールすることが重要です。

30代は柔軟性がないと判断されやすい

30代は前職のやり方に染まり、柔軟性がないと判断されてしまうことも少なくありません。前職でのスキルは活かせる利点がありますが、新しい職場での適応には柔軟性が求められます。

また、新しいスキルを習得するには時間がかかり、順応できるか不安視される可能性もあります。未経験の業界に転職を希望する場合は、新しい環境に柔軟に対応できる能力を採用者にしっかりとアピールすることが重要です。

30代の転職は増加傾向

30代の未経験転職は容易ではありませんが、30代の転職自体は増加しています。かつては終身雇用が主流でしたが、現在では転職が一般的になりつつあります。人材の流動化が進む現代において、未経験での転職はキャリアアップの1つとして受け入れられるでしょう。

30代で未経験転職が可能なパターン

30代未経験転職は難しいと考えられるのが一般的ですが、業種や持っているスキルによっては可能なこともあります。30代未経験でも転職が可能なパターンを紹介します。    

業績が伸びている業界への転職

現在、伸びている業界であれば、未経験の30代でも採用されるチャンスがあります。今後もニーズが高まる可能性があるのは、IT業界やWeb広告業界などです。また人手不足の業界や事業拡大をする企業でも、30代未経験者を採用するケースが増えています。  

ポータブルスキルが身についている

30代の未経験者を採用するとき、ポータブルスキルが身についているかを見て判断する企業も多いようです。ポータブルスキルとは、専門のスキル以外に職種が変わっても必要なスキルのこと。例えば、「課題解決能力」や「コミュニケーション能力」などが挙げられます。志望の転職先に活かせるスキルがないか、自分の経験や持っているスキルを洗い出してみましょう。

30代未経験で転職を検討した方が良いケース

現職で問題を抱えている場合や、新たなことに取り組みたいと決心ができている場合は、40代まで待つよりも30代のうちに転職することを検討しましょう。未経験でも30代で転職を検討した方が良いケースを紹介します。

現職で問題の解決策が見つからない

現職で問題が解決しない場合は、転職を検討するのも1つの選択肢です。例えば、「残業や休日出勤が多すぎる」「人間関係がうまくいかない」「スキルが身につかず成長を感じられない」などの問題がある場合です。40代になってからの転職は、年齢的にさらに難しくなるため、できるだけ早めに行動することが重要です。

挑戦したい分野が明確に決まっている

未経験の業種でも、新たに挑戦したい分野が明確であれば、転職活動を始めるのも良いでしょう。高いモチベーションと具体的な目標を持っている場合、採用担当者から良い評価を受ける可能性があります。40代で未経験者向けの求人を見つけるのは難しいため、30代が最後のチャンスだと考え、挑戦してみてはいかがでしょうか。  

30代で未経験転職が成功しやすい職種5選

30代の未経験者でもニーズが高い職種であれば、転職が可能です。ここでは30代未経験者が転職しやすい職種を紹介します。

IT・Webエンジニア

成長が著しいIT業界は、30代の未経験者も活躍できるチャンスがあります。スキルが身につくのが早い20代が有利ですが、やる気や能力を十分にアピールすればチャンスをつかめるでしょう。IT・Webエンジニア関連でニーズが高い職種は以下の通りです。


  • ITエンジニア

  • プログラマー

  • ITコンサルタント

  • 社内SE

  • Webデザイナー


リモートワークなど柔軟な働き方が可能な企業が多く、ワークライフバランスが比較的取りやすい点が魅力です。

【ITエンジニア】転職のベストタイミングはいつ? 見極め方や成功に導くポイント

ITエンジニアの転職は、タイミングの見極め方が難しいと感じる人も少なくないでしょう。転職を成功させるには、スキルや経験、勤続年数などを考慮してタイミングを決めるのがポイントです。…

営業職

営業職は常に採用が行われており、求人が多い職種です。主な業務は、自社の商品やサービスを顧客に紹介して売ることです。コミュニケーション能力が求められますが、専門知識は必須ではありません。そのため、30代の未経験者でも積極的に採用している企業も多く見られます。

介護職

高齢化社会の進展により、介護関連の仕事の需要は高まっています。未経験者の採用も多く、30代にもキャリアチェンジのチャンスがあります。介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取得することで、キャリアアップも可能です。

飲食スタッフ

飲食店のスタッフは、スキルが不要で未経験でも働ける内容がほとんどです。アルバイト経験がある場合は、よりアピールしやすく経験を活かせます。実績次第で店長やマネージャーなどへのキャリアアップも可能です。また、コミュニケーション能力やマネジメントスキル、経営スキルを身につけることで、将来独立する道も開けます。

運送ドライバー

物流業界のドライバーは、未経験者でも転職のチャンスがあります。ネット通販の普及により、ドライバーは常に人手不足です。普通自動車第一種運転免許があれば転職できますが、中型や大型の運転免許を持っていると、より多くの選択肢が広がります。

30代未経験者も転職のチャンスがある!

30代で未経験者の採用をする企業は20代ほど多くありません。そのため、企業が求める人材を調べ、アピールすることが大切です。成長が著しい業界や人手不足の業界では、30代でも経験を問わず転職できる可能性があります。中でもITテクノロジーを活用するテック企業は狙い目です。40代になってからはより厳しいため、30代のうちにチャレンジした方が良いでしょう。

未経験でもIT企業への転職が叶う!チャレンジできる理由・転職前にすべきことを解説

IT企業の職種には、未経験でもチャレンジできるものが多数あります。ただし、未経験でIT企業への転職を目指すなら、業界や職種の知識をある程度身につけておきましょう。…

※記載の情報は、2024年9月時点の内容です。    

関連記事