2024年6月4日 更新

【ITエンジニア】転職のベストタイミングはいつ? 見極め方や成功に導くポイント

ITエンジニアの転職は、タイミングの見極め方が難しいと感じる人も少なくないでしょう。転職を成功させるには、スキルや経験、勤続年数などを考慮してタイミングを決めるのがポイントです。この記事では、ITエンジニアの転職に適したタイミングや見極め方、成功に導くためのポイントを紹介します。その他の転職に関するQ&Aも参考にしてみてください。

【ITエンジニア】転職のベストタイミングは?

ITエンジニアの転職に適したタイミングは、募集の時期や持っているスキル・経験、年齢によって異なります。自分にはどのタイミングが良いかチェックしてみましょう。

ITエンジニアの適切な転職タイミングは人それぞれ

ITエンジニアの場合、通年で採用を行っている企業も多く、ベストな転職のタイミングは人によって異なります。現在、多くの企業でITエンジニアの人材不足が続き、時期に関わらず転職しやすい状況です。

年齢や経験により転職しやすいタイミングも異なります。プロジェクト単位で動く仕事は、プロジェクトが終わる・始まる時期が転職のタイミングです。

一般的に中途採用が多いのは2~3月/9~10月

一般的な中途採用が多いのは、新年度に向けて企業が体制を構築する2〜3⽉、または下半期を迎える9~10月です。人事の入れ替わりがある時期なので、多めに採用をする企業も少なくありません。空きがなかったポジションも募集することがあるので狙いめの時期と言えます。

ただし、求人数が増加する一方で求職者も増加するため競争率も上がります。しっかり準備した上で転職活動を始めるのがおすすめです。

第二新卒者は勤務実績3年前後が目安

勤続年数が3年前後である第二新卒者は、若さやポテンシャルが売りになり転職のチャンスは大いにあります。転職では一般的に、経験やスキルがある人材が優位になる傾向がありますが、第二新卒者は柔軟性があり、基本的なビジネスマナーが身についていると期待され、積極的に採用する企業も多く見られます。

今の職場にいて将来が見えないと感じる場合は、転職を検討しても良いかもしれません。ただし、入社後1年もしないタイミングでの転職は、忍耐力がないという印象をもたれてしまうので注意しましょう。

未経験から目指すなら早めのタイミングで

未経験からITエンジニアへ転職を希望するなら、すぐにでも行動するのがおすすめです。ITエンジニアの未経験での転職は、年齢が重要視されやすいためです。スキル不足で転職に不安がある場合は、研修に力を入れている企業へ応募したり、転職エージェントを活用したりすると良いでしょう。

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【ITエンジニア】転職するかを見極めるポイント

ITエンジニアとして転職のタイミングを決める際には、転職の動機が明確であること、スキルが十分であること、現職で成長が実感できているかなどで見極めると良いでしょう。それぞれ詳しく解説します。

転職の理由が明確にあるか

なぜ転職をしたいのか理由を明確にしてからタイミングを決めるのがおすすめです。「今の仕事がやりたくない」「気になる求人になんとなく応募してみたい」という理由で転職をすると、次の仕事でも同じようなことが起こりかねません。

例えば、スキルやキャリアアップを目指したい、ワークライフバランスを充実させたいという目的があればそれに合った求人を探すことができます。スキルやキャリアップを目指すなら、資格を取得したときが転職のタイミングにもなります。ただし、ワークライフバランスを改善したいという動機だけでは、面接の際に不利になるので注意しておきましょう。

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アピールできるスキルが身についているか

「十分なスキルが身についているか」「実務経験を積んだか」を考慮し、自身が転職後に活躍できるかをイメージしてみてください。現職で求められるスキルが他社でも役立つスキルであれば、転職活動を始める前にそのスキルを身につけましょう。

企業が求めるスキルや経験を持っていれば、転職活動もスムーズに進みます。現在の仕事内容で身につくスキルが他社で活かせないものであれば、早めに転職した方が良いかもしれません。

現職に成長・やりがいを実感しているか

今の職場でこれ以上続けても成長できなさそうな場合や、仕事にやりがいを感じなくなった場合も、転職を検討しても良いタイミング。毎日同じような仕事で専門スキルが身につかない、またはキャリアップしたくてもポジションに空きがない場合は、転職することで新たな経験を積める可能性があります。

【ITエンジニア】転職を成功に導くポイント

ITエンジニアの転職には、スキルと経験を身につけるのが不可欠です。また資格や新しい技術のスキルがあるとより重宝されるでしょう。転職を成功に導くポイントを紹介します。

ITエンジニア関連の資格を取得する

ITエンジニアはスキルと経験が重要視される職種はありますが、資格を持っておくと客観的なスキルの証明になるので転職には有利です。専門的な知識が身につくだけではなく、資格手当が付くことやキャリアアップを目指す上でも有利に働きます。資格取得には時間がかかるので、現職でスキルを高めながら資格を取って転職に活かしましょう。

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最新技術の知識やスキルを身につける

ITの最新技術に関する知識やスキルを身につけておくと転職が成功しやすくなります。AI(人工知能)を活用したいと考える企業が多い一方で、AIを扱える技術者は少ないのが現状です。AIで使われることが多いプログラミング言語「Python」を扱えると重宝されるでしょう。

またAR・VRに関する知識やスキルを習得したエンジニアも需要が高い傾向があります。ARは現実世界にCGを加え、現実世界の拡張を行う技術です。商品サービスやファッション、観光などの分野で活用が始まっています。

VRは専用のゴーグルを着用して、バーチャルな空間でリアルな体験ができる技術。ゲームやスポーツ、医療、教育など幅広い分野で活用されています。これらの開発経験がある場合は転職に有利に働きます。

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【ITエンジニア】転職に関するQ&A

ITエンジニアが転職する際には、タイミングやスキルの有無以外にも考慮しておきたいポイントがあります。転職に関するその他の疑問点に回答します。

昇進後・昇進前のどのタイミングが良い?

転職を考えている時期と昇進が重なった場合、昇進してからの方が給料や待遇など、より高い雇用条件で契約を結べる可能性があります。ただし、昇進してからすぐに転職するのはおすすめできません。

今の会社が自分の能力を評価し、さらに良いポストでの活躍を期待している可能性もあります。昇進して得られるキャリアと、転職後の年収やポストと比較して決めた方が良いでしょう。すぐに転職を考えている場合は、昇進の内示があった時点で退職の意思を伝えるのがマナーです。

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転職までの勤続年数はどれくらい?

一般的に勤続年数3年以上あるのが望ましいとされています。1年未満という短期間で転職を繰り返すと、企業に良い印象は持たれません。「このエンジニアは短期間で会社を辞めるかもしれない」という見方をされて、採用を見送られる可能性もあります。短期間で転職する場合は、採用担当者が納得する事情や説明が必要です。

転職のタイミングを見極めてキャリアアップを目指そう

ITエンジニアは需要が高い職種で通年求人があるため、自分のタイミングで転職活動ができます。ただし、スキルや経験をある程度積んでからの方が有利でしょう。もし未経験からエンジニアを目指すならすぐに行動するのがおすすめです。資格や必要なスキル・経験を身につけた上で転職をしてキャリアアップを目指しましょう。

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※記載の情報は、2024年6月時点の内容です。

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