2024年7月10日 更新

ITエンジニアの面接で上手な転職理由を伝え方は?好印象を残す例文を紹介

ITエンジニアの転職理由は、「収入をアップさせたい」「キャリアアップしたい」などさまざま。面接の際には、転職の理由を明確にして好印象を持たれる伝え方をすることが大切です。この記事では、ITエンジニアが転職する理由や、面接の際に避けたいNGな伝え方、好印象を与える伝え方の例文を紹介します。

ITエンジニアが転職する5つの理由

ITエンジニアの転職をする理由は、待遇や業務内容、キャリア形成に関することが多いようです。転職する理由で多く見られるものを5つ紹介します。

理由①給与や待遇に不満がある

企業内での自分の貢献度に比べて、給料が低かったり待遇が悪かったりすると不満が高まります。他にも、「年功序列なので評価されない」「社内の制度で年収が上がりにくい」といった不満を持つ人も。

エンジニアに限ったことではありませんが、このような環境だと、より待遇が良い企業を求めて転職活動を始める人も珍しくありません。特にITエンジニアの場合は、企業に自分のスキルを評価されたいと感じる時に転職を決意する人が多いようです。

理由②業務内容に不満がある

携わる業務内容に不満を抱えて転職を考えるITエンジニアもいます。例えば「自分のスキルを活かせない」「希望する案件に入れない」など。スキルを持ち合わせているITエンジニアは、得意分野を伸ばせる企業への転職を考える人もいるでしょう。

理由③スキルアップ・キャリアップできない

IT分野は技術の変化が激しく、常に最新のスキルや知識を得る必要があります。毎日同じ業務の繰り返しでは、スキルアップは見込めません。「ITコンサルタントになりたい」「データサイエンティストになりたい」など、キャリアアップを理由に転職をするエンジニアも多いようです。

理由④ワークライフバランスを保てない

「残業や長時間労働でプライベートの時間がとれない」「体調不良になった」など、ワークライフバランスが保たれないことも、転職の理由の1つです。ITエンジニアの場合は、労働時間が長いと「資格や知識の習得をする時間を確保できない」「キャリア形成ができない」といった理由も。リモートワークに切り替えて働き方のスタイルを変えたいと思うエンジニアもいます。

理由⑤会社や業界に不安を感じている

会社や業界の将来性に不安を感じて転職を決める人も一定数います。変化と発展が激しいIT業界では、競争も激しい上に、新しい技術に追いつかなければならないプレッシャーもあります。

既存の技術や製品がすぐ古いものになることに対して、先行きに不安を感じてしまうことも。将来性が見込まれる業界や企業に転職をしたいと考える人も見られます。  

ITエンジニアの転職理由│面接時のNGな伝え方

先述したような理由で転職を考えるITエンジニアは多いですが、そのまま面接官に伝えると好印象は持たれません。入社してもまた転職をするのではといった印象を与えてしまうこともあります。ここでは、面接の際にNGな伝え方のポイントをチェックしておきましょう。

NG①ネガティブな転職理由を伝える

ネガティブな転職理由は、面接官のマイナスイメージになります。例えば「収入が少ない」「人間関係が折り合わなかった」などは、独りよがりな理由であり、入社したとしても同じような理由で、辞めてしまう可能性が高いと思われます。

収入が少ないのはスキルが足りないのではとも受け取られ、人間関係も実際のところ確認できません。これらの理由を説明する場合は、できるだけポジティブな伝え方になるよう工夫しましょう。

NG②抽象的な転職理由を伝える

漠然とした抽象的な転職理由は、わかりにくいので避けましょう。面接官から目的意識を持っていない印象を持たれてしまいます。例えば、「キャリアアップしたい」「やりがいのある仕事をしたい」といっても、抽象的過ぎてよくわかりません。

どんなスキルを身につけ、将来的にはどんなキャリアを目指したいのか、どんなことが自分のやりがいになるのかといった具体性のある例を挙げて面接官に伝えることが大切です。

ITエンジニアの転職理由│面接時の伝え方【例文】

続いては、転職する理由を実際にどのように面接官へ伝えれば良いのか、理由別に例文を紹介します。具体的な数値を用いたり、明確な目標を掲げたりしながら説明するのがポイントです。面接の際の参考にしてみてください。    

例文①年収を上げたい場合

転職理由が収入に対する不満の場合、自分の貢献度がどれくらいあるかをアピールすることが重要です。自分の実績や功績に照らし合わせ、本来の対価を調べてから面接に臨みましょう。

<例文>
転職の理由は自分のスキルを最大限に活かし、それに見合った評価を得たいと考えています。前職では〇〇の案件に携わり、クライアントからも高い評価を頂きました。継続的な受注につながったことで企業の業績アップに貢献した実績もあります。
しかし自分の実績と会社の評価が釣り合わず、将来の収入に不安を感じています。自分の能力を発揮できて、スキルが評価される職場で働きたいと思い転職を決意しました。

ITエンジニアの転職に有利な資格10選!職種別・難易度別におすすめを詳しく紹介

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例文②業務内容を変えたい場合

今の仕事から逃げている印象を与えないために、自分ではどうにもできない内容を説明しましょう。例えば、「組織の体制上異動ができない」「顧客との接点がない」といった理由の場合は、以下の例文を参考にしてみてください。

<例文①>
IT〇〇エンジニアを目指したく、〇〇と△△の資格を取得しアピールしましたが、組織の体制上、未経験者の異動の前例がないことがわかりました。未経験でもITエンジニアとして将来活躍できる企業に転職したいと考えています。

<例文②>
顧客と直接関わりを持つ業務に携わりたいと思ったのが転職の理由です。現職ではビジネスモデル上、顧客との接点がほとんどなく、希望を伝えたものの変更は難しいと説明を受けました。貴社は顧客との対話を重視しており、自分がやりたいことと一致しているため応募しました。

例文③スキルアップ・キャリアップをしたい場合

スキルアップやスキルアップを理由に転職を希望する場合は、現職での業務経験と将来の目標を明確に伝えます。どのような経験を積み、どのようにスキルを磨きたいかを具体的に伝えることで、面接官もあなたの活躍がイメージしやすいでしょう。なぜ現職ではできないのかも伝えることが大切です。

<例文>
転職の理由は、より上流工程の業務に携わりたいと考えているためです。今の会社で携わる案件は下請けが中心であるため、完成された仕様書や設計書をもとにコーディングなどを行っています。
しかし、開発エンジニアとしてシステム開発の経験を積みたいと考えるようになりました。また技術だけではなく、クライアントとの交渉力やコミュニケーション力も高めていきたいと思っています。

例文④ワークライフバランスを保ちたい場合

ワークライフバランスを転職の理由とする場合は、仕事をしたくないという印象を与えないよう、現職の残業時間などについて具体的に伝えることが大切です。

<例文>
現職では残業が月に〇〇時間ほどあり、休日出勤も多くなってきたため、ワークライフバランスを保ちながら働ける職場に転職を希望しています。スキルアップや企業へ貢献ができるよう、資格取得の勉強をする時間も確保したいと考えています。業務の効率化や柔軟な働き方ができる貴社の社風に魅力を感じました。

好印象な転職理由の伝え方でITエンジニアのキャリアアップを

ITエンジニアの転職理由は、他の業種と重なるものからITエンジニア特有のものまでさまざまです。将来のキャリア形成を見据えているのであれば、スキルや経験を振り返りながら転職理由をクリアにすることが大切。面接時の転職理由の例文も参考にしながら、転職を有利にすすめましょう。

※記載の情報は、2024年7月時点の内容です。

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