2024年4月26日 更新

ITエンジニアの転職に有利な資格10選!職種別・難易度別におすすめを詳しく紹介

ITエンジニアの転職活動において、自分のスキルや知識を十分に伝えるためには資格を持っていると有利です。ただしITエンジニアといっても分野ごとに幅広い資格があるので、自分に適したものを知っておきましょう。この記事では、職種別に転職に役立つ資格を難易度とあわせて解説します。

そもそもITエンジニアの転職に資格は必要?

ITエンジニアの転職に資格は必須ではありません。企業によっては募集要項に必要な資格を定めているところもありますが、傾向としては資格よりも実務経験が重視されます。ただし資格を取得しておくと一定の知識やスキルを持っていることの証明になる他、資格取得に向けて努力する姿勢を評価してくれる企業も。資格があれば面接を有利に進めやすくなるでしょう。

ITエンジニアが転職に向けて資格を取得するメリット

必須ではないものの、資格があればエンジニアの転職を有利に進められます。IT系資格の必要性や取得するメリットを解説します。

自分のスキルをアピールしやすい

資格があると、国や業界が認める一定の知識やスキルを有していることの証明になります。これまでの実務経験や自分がどのくらいのスキルがあるのかを言葉で十分に伝えるのは難しいもの。資格なら客観的にもわかりやすいので、面接官が評価する際の指標の1つになります。

専門知識をバランス良く身に付けられる

資格試験では、特定の分野における基本的な知識から専門性の高い知識まで網羅的に問われます。資格取得に向けて勉強をする過程で、必要な知識を効率的にバランス良く習得できるのもポイントです。実務経験がある人も、実務では携わらなかった領域が補強できより知識を深められます。

資格手当で年収アップが狙える

資格所持者に資格手当を支給している企業もあります。条件や金額は企業によってさまざまなので、気になる企業の情報をリサーチしておくとどんな資格を目指すべきかの目安になります。

【システムエンジニア】転職に役立つおすすめ資格

ここでは、システムエンジニアへの転職に役立つシステム開発・運用の全般的な知識を証明できる資格を紹介します。エンジニアとしての一般的な知識が問われるため、どの職種でも役立つでしょう。

基本情報技術者試験<難易度:低>

基本情報技術者試験は、ITエンジニアになるための登竜門とされる国家資格。システム開発・運用からプロジェクト管理や経営戦略まで、情報技術に関する幅広い知識が問われます。社員に取得を推奨している企業も多く、認知度が高いのでアピールしやすいでしょう。

未経験からITエンジニアへの転職を目指す人にもおすすめの資格です。なおIT系資格の中では難易度は低めなものの、合格を目指すにはしっかりと勉強して臨む必要があります。

応用情報技術者試験<難易度:中>

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位にあたる国家資格です。より専門的な知識が求められ、対象はITエンジニアの経験が5年前後ある人が目安。面接でもシステムエンジニアとしてのスキルが十分にあることを証明できるため、転職でアピールしやすくなります。

システムアーキテクト試験<難易度:高>

システムアーキテクト試験は、高度な知識・スキルを有する上級システムエンジニアが対象の国家資格。システム開発での上流工程に関する知識が求められ、分析や要件定義、グランドデザインの設計などを行う上位職を目指す人向けの資格です。システムエンジニアやプログラマーからステップアップしたい人は目指してみると良いかもしれません。

【ネットワークエンジニア】転職に役立つおすすめ資格

インフラ環境の中でも特にデータの送受信といったネットワーク分野を担当するエンジニアをネットワークエンジニアと呼びます。ネットワークエンジニアへの転職、キャリアアップに役立つ資格を紹介します。

CCNA/CCNP<難易度:低〜中>

CCNA/CCNPは、世界最大手のネットワーク機器メーカーであるCisco社が提供するネットワークエンジニア向けのベンダー資格です。ネットワーク技術者としての基礎知識が問われ、ネットワーク分野において高い認知度と信頼性を誇ります。

CCNAの上位資格にあたるのがCCNPで、専門性が深まり難易度も上がります。

ネットワークスペシャリスト試験<難易度:高>

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークの専門家としての高度な知識やスキルを問われる国家資格です。要件定義からセキュリティを考慮した設計、構築、運用・保守まで、幅広い工程における知識と、指導者としての資質も必要となります。IT系国家資格の中ではトップクラスの難易度なので、転職の際には貴重な人材として他の応募者と差をつけられるでしょう。

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【サーバーエンジニア】転職に役立つおすすめ資格

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LPIC<難易度:低〜高>

LPICは、システム開発で広く用いられるコンピューターOS・Linux関連の資格の中で、高い認知度・信頼性を誇る王道の資格。カナダの「LPI(Linux Professional Institute)」が運営していて世界規模での知名度があり、特に外資系企業への転職を目指す人におすすめです。

レベルが3段階あり、レベル1はLinuxの基本的な操作と管理ができるスキルの証明に役立ちます。一般的な実務に対応できるスキルを証明できるのがレベル2、レベル3になるとWindowsやUnixの知識も必要となり、専門性・特殊性の高い環境にも対応できる人材であることをアピールできます。

LinuC<難易度:低〜中>

LPICと同じく、Linuxの専門知識を有していることを証明できる認定資格が、LinuCです。日本のNPO法人「LPI-Japan」が運営していて、日本の市場に特化した試験内容となっているのが特徴。こちらもレベルが3段階あり、レベル1は基本的な知識を問い、レベル2では一般的な実務で使われる知識が問われ、レベル3になると専門性が高くなります。

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【クラウドエンジニア】転職に役立つおすすめ資格

さまざまなサービスのクラウド化が進む中で需要が伸びているクラウドエンジニア。クラウドサービスを提供する各社が認定資格を設けていて、自分のレベルに応じてチャレンジできます。転職や業務の幅を広げたいなら中級レベル、キャリアアップ・年収アップを目指すなら上級レベルを目指すのがおすすめです。

AWS認定資格<難易度:低〜高>

AWS認定資格は、世界トップシェアのAmazonが提供するクラウドサービス・AWS(Amazon Web Services)に関連した認定資格。無料で受けられるオンラインセミナーなども開催され、未経験からクラウドエンジニアを目指す人も勉強しやすい環境が整えられています。初心者向けの「FOUNDATIONAL」、中級者向けの「ASSOCIATE」、上級者向けの「PROFESSIONAL」「SPECIALTY」の4つの種類があり、自分のレベルに合わせて選べます。

Microsoft Azure認定試験<難易度:低〜高>

3大クラウドサービスに数えられ、AWSに次ぐシェア率を誇るMicrosoft Azure。Microsoft社が提供する製品との親和性が高く、オンプレミス環境からスムーズにクラウド移行できるとして、国内ではWindowsを中心に利用している企業から注目されています。Microsoft Azure認定試験は4段階のレベルがあり、未経験からキャリアアップを目指す上級者までカバーしています。

Google Cloud認定資格<難易度:低〜高>

Google Cloud認定資格は、Googleが提供しているクラウドサービス・GCP(Google Cloud Platform)の知識やスキルを証明する認定資格。GCPは近年シェアが拡大していて、AWS、Azureに次ぐ3大クラウドサービスの1つとなっています。安定性・可用性が評価され、Google製品との連携が容易な点が特徴です。さらにAIや機械学習などの最先端技術にも強く、今後さらなる需要が見込まれます。認定試験はレベルごとに3段階に分けられています。

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ITエンジニアの転職では資格を効果的にアピールしよう

ITエンジニアの転職では資格は必要ないと言われることもありますが、信頼性の高い資格を持っていると多くの応募者の中でも一目置かれる存在になれるでしょう。自分の目指す職種や自分のレベルに合ったものを選び、やる気やスキルを存分にアピールして転職を有利に進めてください。

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※記載の情報は、2024年4月時点の内容です。

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