2024年5月16日 更新

AWSエンジニアの将来性やキャリアパスは?年収の目安や必要なスキルも解説

パブリッククラウドの高いシェア率を持つAWS(Amazon Web Service)。多くの企業がクラウドサービスへの移行を進めるなか、AWSに関する知識を持つAWSエンジニアの需要が高まっています。この記事では、AWSエンジニアの仕事内容や将来性、キャリアパス、年収、求められるスキルを解説します。

AWS(Amazon Web Service)エンジニアとは?

ITインフラエンジニアのスキルに加えて、AWSに関する知識を持つAWSエンジニアに注目が集まっています。まずは、AWSとは何かをおさらいし、AWSエンジニアの仕事内容を見ていきましょう。

そもそもAWSとは

AWSとは、「Amazon Web Service」の略語で、名前の通りAmazon社が提供しているクラウドサービスです。クラウドサービスでは、ネットワークやサーバー、データベースなどのインフラリソースを提供するのが一般的ですが、AWSはそれらのインフラリソースだけではなく、アプリケーションの開発、データ分析、機械学習などさまざまなサービスを提供しているのが特徴です。

AWSエンジニアの概要

AWSエンジニアとは、AWSを扱うエンジニアのこと。AWSエンジニアのベースになっているのはインフラエンジニアです。インフラエンジニアのなかでもクラウドのインフラの設計や構築、運用を行う職種をクラウドエンジニアと呼びます。

AWSエンジニアは、クラウドエンジニアの1つと考えれば良いでしょう。インフラ関連全般とAWSの知識、運用の経験が求められます。他のITエンジニアよりもはるかに多い知識と経験が必要とされるエンジニアです。

AWSエンジニアの仕事内容

AWSを使用した開発環境の設計・構築・運用を行うのが主な仕事です。クラウドの特性を理解した上で、拡張性や可用性を意識し、システムを最適化できるように設計します。AWS上のサービスを組み合わせて企業がスムーズに運用できるインフラ環境を構築し、AWSを安定的に稼働・運用します。

AWSエンジニアの将来性は?

総務省の調査によると、クラウドサービスを利用している企業は約72%(2021年時点)。民間だけではなく、行政の方でもオンプレミスからクラウドへの移行が進んでいます。2025年には3,500億円以上の規模にまで成長すると予測されています。

AWSを含めたパブリッククラウドの需要は今後も高まり、そのなかでもシェアを閉めるAWSエンジニアの需要は高く、将来性のある職種だと言えるでしょう。

出典:総務省「通信利用動向調査」

AWSエンジニアの主なキャリアパス

AWSエンジニアになると、プロジェクトマネージャー、フルスタックエンジニア、ITコンサルタントなどへのキャリアパスがあり、将来的にもキャリアアップが目指せます。AWSエンジニアの主なキャリアパスについて解説します。

プロジェクトマネージャー

クラウド構築やシステム開発の経験を活かせるキャリアパスとして、まず思い浮かぶのはプロジェクトマネージャー。プロジェクト全体の管理者として、進捗管理や品質管理、クライアントへの報告、提案などを行います。そのためエンジニアとしてのスキルや知識だけではなく、マネジメント能力やコミュニケーション能力も必要です。

技術者としての実務から離れることも多いですが、高い知識とスキルを活かし、プロジェクトを成功に導く重要な任務を請け負います。需要が高いAWSに特化したプロジェクトマネージャーであれば、さまざまな案件からの声掛けも期待できるでしょう。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアも、AWSエンジニアのキャリアパスとして考えられる職種。フルスタックエンジニアとは、インフラ、ネットワーク、サーバー、セキュリティの複数の分野で活躍できるエンジニアです。AWSエンジニアとして得られた知識とスキルを十分に活かすことができます。

フルスタックエンジニアとは|需要が高まる背景と仕事内容、必要なスキルを解説

フルスタックエンジニアとは、分野を問わずマルチに仕事をこなすエンジニアのことです。昨今、企業の経費削減や業務効率化を目的として、フルスタックエンジニアの需要が高まっていると言われています。・・・

ITコンサルタント

AWSを活用する企業が増えているため、AWSエンジニアとして経験のあるITコンサルタントも、需要が高くなるでしょう。マッキンゼーやアクセンチュアなどの大手コンサルタントも、AWSのシステム開発を受注し続けています。今後ITコンサルタントは欠かせない存在として活躍する職種です。

AWSエンジニアの年収は?

AWSの年収は、他のエンジニアよりも高めの約600万円と見られています。インフラエンジニアとしてクラウド構築の経験が必要とされますが、仕事内容によっては800万円近い年収で募集されることも。プロジェクトマネージャーや規模の大きいAWS設計の経験をしている場合は、さらに高い年収が見込まれます。

年収が高い理由として、AWSの需要が高いこと、IT分野の人材不足が続いていることが挙げられます。オンプレミスシステムの需要が下がる傾向があるなか、既存のエンジニアだけのスキルでは大幅な年収アップは期待できません。AWSの知識とスキルを身につけることで、より年収アップが見込めるでしょう。

AWSエンジニアに求められる主なスキル

AWSエンジニアは、AWSに関する知識に加えて、ITエンジニアとしての幅広い知識とスキルが求められます。必要とされる主なスキルを紹介します。

AWSに関する知識

当然ながらAWSについての詳しい知識が求められます。200を超えるとされるサービスのなかから、どれを使いクラウド環境を設計・構築するべきかを判断するためです。AWSは他のクラウドよりも種類が豊富で、組み合わせによってコストも変わります。クライアントの要望に合わせて最適な組み合わせを提案する必要があります。

AWSに関する知識を身につけるには、AWS資格試験の取得や勉強会への参加、オンライン学習の利用などがおすすめです。

クラウドに関する知識

クラウドの仕組みを理解して説明できるスキルが求められます。クラウドを利用する理由やAWSを利用するメリットを説明する機会もあります。他のクラウドサービスの特徴も把握しておくと、移行の際のサービス選択や提案がスムーズにできるでしょう。  

インフラ構築のスキル

AWSはインフラ構築がメインの仕事になるため、インフラ基盤の知識やスキルが求められます。そのため、インフラエンジニアやネットワークエンジニアの経験があるとAWSを目指しやすいでしょう。

システム開発の知識やサーバー、運用スキル、セキュリティ・ハードウェアの知識が必要です。Amazon VPCや、AWS Direct Connectなどを使った仮想インターフェースのスキルを求められることもあります。

ネットワークとセキュリティに関する知識

AWSを活用するには、インフラエンジニアが実務として経験するネットワーク構築の知識は不可欠。同時にセキュリティに関する知識も学んでおきましょう。ネットワークやセキュリティは、システムの根幹となる部分なので、基本的な知識を押さえた上でAWSのサービスと組み合わせて活用することが必要です。

ミドルウェアに関する知識

AWSエンジニアは、ミドルウェアを動かす知識とスキルも求められます。EC2などの仮想マシンは、AWSのなかでもミドルウェアやアプリケーション稼働の環境として活用するためです。オンプレミスとは設定が変わってしまうミドルウェアもあるので、クラウドを利用する際の知識をもっておくと役に立ちます。

AWSエンジニアは将来性が高くさまざまなキャリアパスが描ける

企業のみならず行政もクラウドサービスへの移行を進め、今後益々AWSエンジニアの需要が高まることが予測されます。AWSエンジニアの収入は高くその後もさまざまなキャリアパスがあるので、将来性の高い仕事と言えるでしょう。将来インフラエンジニアとして活躍したい場合は、AWSについての知識も深め、キャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。

※記載の情報は、2024年5月時点の内容です。    

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