事業概況

業績等の概要

2024年7月

業績

 当第1四半期連結累計期間における国内経済は、個人消費等の持ち直しに足踏みが見られるものの緩やかな回復基調にあります。先行きについては、欧米の高い金利水準の継続や中国経済の先行き懸念等、海外景気の下振れリスクはありながらも、雇用や所得環境の改善等により、国内経済は緩やかな回復継続が期待されております。当社グループが属する情報サービス産業においては、国内経済の緩やかな回復を背景に、企業等のデジタル活用(いわゆるデジタルシフト)がより一層進展し、企業内あるいは社会課題の解決を目的としたIT投資が引き続き拡大するものと予想しております。
 このような中、当社グループは、「世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る」をミッションとし「4つのシフト(事業シフト・技術シフト・組織シフト・人材シフト)」を戦略として掲げ、HULFT事業・データプラットフォーム事業を中心としたデータ連携ビジネスの更なる拡大に取り組んでおります。
 当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、下表のとおりです。

 

(単位:百万円)

 

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属

する四半期純利益

当第1四半期連結累計期間

5,569

374

391

248

前第1四半期連結累計期間

5,915

629

648

367

前年同期比

△5.9%

△40.5%

△39.7%

△32.4%


 減収の主な要因は、フィナンシャルITサービス事業及び流通ITサービス事業におけるシステム開発案件の減少等によるものです。減益の主な要因は、システム開発案件の減少に伴う収益性の低下等によるものです。
 当第1四半期連結累計期間におけるセグメント別の業績は次のとおりであります。以下、セグメント間取引については相殺消去しておりません。


 

HULFT事業

 当事業では、国内におけるデータ連携ソフトウェアのスタンダードである当社の主力製品「HULFT」、「DataSpider Servista」及び関連製品の販売・サポートサービスを提供しております。
 売上高は、2,326百万円(前年同期比1.7%減)となりました。減収の主な要因は、一部製品(「Dataspider Cloud」等)の販売終了に伴う影響によります。なお、サポートサービスは順調に推移しております。2024年6月末現在のサポートサービス契約本数は、「HULFT」は63,149本(前連結会計年度末差715本増)、「DataSpider Servista」は5,508本(同45本増)です。営業利益は、販売費及び一般管理費の減少等により、1,018百万円(前年同期比1.6%増)となりました。

データプラットフォーム事業

 当事業では、当社の強みである「HULFT」、「DataSpider Servista」及び日本発iPaaS「HULFT Square」を
活用し、企業内・企業間のシステムとSaaSのデータを連携することで、業務効率化及び経営刷新を図るサービスを提供しております。
 売上高は、548百万円(前年同期比8.5%減)となりました。減収の主な要因は、前年同期に行っていた大型のデータ連携基盤構築案件が完了したことによります。また、「HULFT Square」の開発に伴う原価の発生等により、676百万円の営業損失(前年同期は575百万円の営業損失)となりました。なお、売上高1兆円超のエンタープライズ企業に「HULFT Square」の採用が決定する等、サービス利用は着実に拡大しております。利用ケースとして、SaaS連携が順調に増加している他、導入済み「HULFT」を活用したオンプレミス連携の引合いも増加傾向にあります。この結果、サービス利用契約件数の成長率は、前連結会計年度末比47.0%となりました。

流通ITサービス事業

 当事業では、主に流通小売業・航空業向けに、情報処理サービス、システム開発・運用サービスを提供しております。
 売上高は、システム開発案件の減少等により、681百万円(前年同期比13.8%減)となりました。営業利益は、売上高の減少及び収益性の低下等により、78百万円の営業損失(前年同期は14百万円の営業利益)となりました。

フィナンシャルITサービス事業

 当事業では、金融業向けに、情報処理サービス、システム開発・運用サービスを提供しております。
 売上高は、システム開発案件の減少等により、2,013百万円(前年同期比6.8%減)となりました。営業利益は、売上高の減少等により、109百万円(同41.6%減)となりました。

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